どんなデータを使ってどんな予測結果/寄与度を出したいのか、その予測結果/寄与度を利用してどんなビジネスアクションを実行したいのか、これに答えられないと予測分析を活用することは難しいです。
データ・予測結果/寄与度・ビジネスアクションについて、ご自身の場合ではどうなるかを以下のテンプレートを参考に考えましょう。
例えば、マーケティングの例で考えてみます。この場合、データは入会日、過去購入額、会員種別、…などの顧客に関するデータです。予測結果は成約するかどうかです。そして、予測結果に基づき、成約の可能性がある顧客だけにダイレクトメールを郵送する、ということがビジネスアクションになります。
他にも不動産営業の例も見てみましょう。この場合、データは建物面積、築年数、所在地、…などの物件に関するデータです。予測結果は物件の価格です。そして、予測結果に基づき、来店顧客に対して物件の即時査定の提供をする、ということがビジネスアクションになります。
必ずしも予測結果からビジネスアクションを起こす必要はありません。Prediction Oneでは予測モデルを作成した際に寄与度が算出されます。この寄与度を用いたアクションを目標とすることも予測分析ではよくあります。寄与度の詳細については「予測寄与度の概要」をご覧ください。
寄与度からビジネスアクションを起こす例として、生産ラインの例を見てみましょう。この場合、データは機器Aの温度、機器Bの回転数、機器C通過後の湿度、…などの生産ライン中の各種センサーデータです。寄与度は製品不良の原因候補です。寄与度が高い項目は製品の正常/不良を予測するにあたって重要だった項目、つまり不良の原因になっている可能性がある項目なので、寄与度が高い項目に関して点検を行う、ということがビジネスアクションになります。
データ、予測結果/寄与度、ビジネスアクションがご自身の場合どういったものを設定できるのかを考えてみましょう。