1.1 予測分析が最適なソリューションなのか確認する

まずは抱えている課題の解決に本当に予測分析が必要なのか確認しましょう。「データを使って課題を解決したい」「データから価値を見い出したい」という課題に対する解決策はさまざまで、必ずしも予測分析が最適な解決策ではない場合があります。データを可視化するだけで十分な場合や、週次で集計されるダッシュボードがあるだけで良い場合などは、予測分析ではなく可視化やダッシュボードの作成に注力しましょう。
予測分析は何かの値を予測しその値を使ってビジネスアクションを取りたい場合に行うデータ分析です。まずはこの点を確認し、ご自身の課題に対するソリューションとして予測分析が最適なのか見極めましょう(予測分析とは)。

タスク

  • 1.1.1 データを可視化し素性を把握する
  • 1.1.2 可視化だけでなく将来や未知の値を予測したいのか確認する(もしくは寄与度分析をしたいのか確認する)

1.1.1 データを可視化し素性を把握する

すでにデータが手元にある場合、まずはデータを可視化しましょう。データを可視化することで今まで気づいていなかった特徴が明らかになり、何かの値を予測するまでもなく有効なビジネスアクションを着想できる場合もあります。Prediction Oneにはデータインサイト機能もありますのでこちらを用いてデータの可視化に取り組むのもおすすめです。


まだ手元にデータがない場合も、どんなデータが手に入りそうなのかは整理しておくと良いでしょう。それにより今後のタスクをスムーズに進めることができます。
データがまだない場合は「1.2 予測分析で解きたい課題を設定する」で課題を設定した後に、その課題の解決に必要なデータを「2 データを用意する」で収集しますので、この段階で可視化による素性の把握を行いましょう。

以下はすでにデータがある場合、まだデータがない場合の大まかなタスクの流れになります。

1.1.2 可視化だけでなく将来や未知の値を予測したいのか確認する(もしくは寄与度分析をしたいのか確認する)

可視化してデータの特徴をつかむだけでなく、将来の値が分かれば業務に役立つような項目があれば、予測分析が価値を生み出します。「予測分析の流れ」に沿って予測モデルの作成に取り組みましょう。

まだ手元にデータがない場合も、予測された値を用いてビジネスアクションが取れる課題があるか考えてみましょう。そのような課題があれば予測分析が良いソリューションになります。

将来の値ではなく要因分析をしたい、という場合もPrediction Oneの寄与度を活用できます。このような場合も予測モデルの作成に取り組みましょう。寄与度の詳細については「予測寄与度の概要」をご覧ください。

また予測分析の活用例は「予測結果の活用例」でも紹介しています。自身の業務に予測分析が役立ちそうかこのページも参考に考えてみましょう。

データの可視化で十分な例: コールセンター
オペレーターのシフトを最適化するために今までの入電数の分析をしたい。まずは入電数の実績を確認するために、データの可視化を行ってみた。すると毎週木曜日は入電数が多いことが分かった。これであれば木曜日だげ増員すればよいので予測までは行わなくてもよさそうだ。

データの可視化だけでなく予測が必要な例:機器の故障予測
人手やコストの観点からすべての機器を頻繁に点検できないので、より故障リスクの高いものから点検したい。過去のデータを可視化すると稼働からの経過時間が長いほど故障しやすいことはわかったが、機器のタイプや稼働環境の影響も大きく一概に稼働からの経過時間で点検する機器を決定するのは筋が悪そうだ。予測分析を活用することで様々な項目の影響を加味した故障予測を行えれば点検が効率化するはずだ。

まとめ

以下はこのページで行うべきタスクの再掲です。これらのタスクが終わったら次へ進みましょう。

  • 1.1.1 データを可視化し素性を把握する
  • 1.1.2 可視化だけでなく将来や未知の値を予測したいのか確認する(もしくは寄与度分析をしたいのか確認する)

次のステップ:「1.2 予測分析で解きたい課題を設定する」
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