モデルレベルが低い場合、予測したい項目を単純なものに置き換えてみることで予測ができるようになるかもしれません。
たとえば、ある EC サイトにて顧客がこれから 1 カ月の間に何円分の商品を購入してくれるかを予測したいとします。
この場合、顧客に紐づいたデータと「1 カ月の購買額」のデータを用いて予測モデルを作成します。
作成した予測モデルは「1 カ月の購買額」を予測できるようになりますが、期待する予測精度よりも低い可能性があります。
このような場合、予測したい項目を「1 カ月の購買額」ではなく「1 カ月の購買額が 10,000 円を超えるかどうか」の二値分類を行ってみると高い精度で分類ができるかもしれません。高い精度で分類ができるならば、1 カ月の購買額が 10,000 円を下回る可能性が高い人にメールを送信して購買を促してみるなどの施策に予測モデルを使うことができます。
この例のように、数値予測や多値分類の精度が良くない場合は、その問題がシンプルな二値分類に置き換えられないかどうかを検討してみてください。