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サッポロホールディングス株式会社

現場から始まるDX
~Prediction Oneを活用した「高度化」「標準化」「効率化」への取り組み~

企業Profile

サッポロホールディングス株式会社

設  立:1949年9月1日

従業員数:118名(サッポログループ全体では6,692名)

事業内容:持株会社(酒類事業、食品飲料事業、不動産事業)

導入目的現場社員へAIの浸透
  • 導入前の課題

    ① AIやデータサイエンスの知見を現場社員へ浸透させたい
    ② 課題解決の手段にAIの選択肢を取り入れたい

  • 導入のポイント

    ① AI初心者でもわかりやすい操作
    ② 他社製品と比較して遜色ないモデル精度の高さ
    ③ データサイエンティストによる技術支援

  • PoCで実施した
    予測テーマ

    ① 営業の売上予測
    ② 商品開発のパラメータ予測
    ③ 商品カテゴライズの分類予測

黒ラベルやヱビスビールを代表にチューハイ、焼酎など幅広いラインナップを掲げるサッポロビール株式会社。親会社のサッポロホールディングスでは2022年3月に「全社員DX人財化」を目指すべくDX・IT人財育成プログラムが発表され、DX推進に取り組まれています。さらなる現場DXを推進するためPrediction Oneを活用したスタートアッププログラムを導入し検証を開始いただいた背景を、サッポロホールディングスのDX企画部に所属されている常田様、森本様にお話を伺いました。

社員の企画をベースにDXを推進

現在ご担当の業務内容をお教えいただけますか?

サッポログループ全体で取り組んでいる「全社員DX人財化」を推進していくため、全社的なDXの基盤構築や各部署から依頼される課題の解決が主な業務です。

DX・IT人財育成プログラムでは、現在どのような取り組みがなされているのでしょうか?

まず、全社員を対象としたeラーニングをプログラム発表と同時期に行いました。その後、より専門的な内容を学んでもらうために「サポーターステップ(※1)」を設けたところ、公募で約600名の社員が集まりました。さらに、そのうち約150名は「リーダーステップ(※2)」の「DXビジネスデザイナー」「DXテクニカルプランナー」「ITテクニカルプランナー」の3分野に分かれより高度な専門研修を受講しました。
現在はリーダーステップの研修を修了したメンバーが、社内に散らばる課題の解決に向けて企画の立案・実行を行っている状況です。いままで180件以上の企画が立案されており、その企画をどうやって解決させるかツールをはじめ手段を検討している段階になります。

「シンプル」「見やすい」「使いやすい」が現場DXのカギに

今回Prediction Oneを活用した「スタートアッププログラム」を導入し検証開始いただきましたが、決め手は何だったのでしょうか?

一番の決め手は「UIが見やすく、使い勝手がいい」という点でした。分かりやすく使いやすいという点が、AI初心者の社員でも簡単に使えると感じたポイントになります。また、PoCで利用した際に、リッチな機能をもつ他のAIサービスと比べ精度も遜色なく、コストパフォーマンスがよいと考え、導入、検証を開始いたしました。Prediction Oneは「現場の社員が自分たちでモデルの作成ができる」と感じさせてくれるような使い勝手の良さを感じました。

また「スタートアッププログラム」では動画チュートリアルの提供やデータサイエンティストとの技術支援ミーティングがあり、伴走して支援いただける点が魅力でした。社員にはPrediction Oneというツールを通して、「課題をデータサイエンスの側面から捉え、どのように解決していくべきか」を学んでほしいと考えています。

PoCは何のテーマで予測分析を行いましたか?

3つのテーマでPoCを行いました。「営業の売上予測」「商品開発の予測」「商品カテゴライズの予測」です。
「営業の売上予測」については、過去の売上や出荷数のデータを基に売上予測に取り組み、「商品開発の予測」については過去の開発データを基に製品を作る過程で最適な設計パラメータの値の予測を行いました。また、「商品カテゴライズの予測」については過去に手作業でカテゴライズした結果を学習データとして用いて、商品名から一定のカテゴリに分類することで、カテゴリごとの売上可視化を行いました。

予測分析についてその結果は、「ベテラン社員が出す予測結果より見劣りするものの、新人社員の予測結果より精度が高い」という結果になりました。まだPoC段階で予測精度の向上には改善の余地はありますが、将来的に現場でも活用できそうだと考えております。

ボトムアップ式DXへの挑戦

DXの中でAIが担う役割についてどのようにお考えでしょうか?

弊社では様々な事業を行っていますが、特にサプライチェーンの分野でのDX推進がカギだと考えています。これまで人の手でやっていた業務にAIを活用してより高度化・効率化に取り組んでいきます。まずはAI初心者にもわかりやすく、使いやすいPrediction Oneを活用してDX・IT人財の育成に取り組んでいければと思っております。

様々な職種の人がバラバラに行っていた業務の標準化、そしてそれらの精度向上にはAIがなくてはならないものだと感じています。

取り組みを通じてどのような人材を育成していきたいとお考えでしょうか?

まずは、前述したDX・IT人財育成プログラムで「リーダーステップ」を受講した社員を中心に「データサイエンスという側面から課題を解決する」ということをPrediction Oneを通して習得してもらい、各現場で周辺メンバーへ共有し、DXを推進してほしいと考えています。その中からより専門的な分野を目指す人が増え、全体的なボトムアップにつながればと期待しています。

※1 サポーターステップ:
サッポログループで取り組まれているDX・IT人財育成プログラムにある取り組みのひとつ。DX・ITの推進または支援する素養を備えた人財育成を目的とした教育プログラム。

※2 リーダーステップ:
サッポログループで取り組まれているDX・IT人財育成プログラムにある取り組みのひとつ。サポーターステップを受講した社員からDX・ITの推進ができる人財育成を目的とした教育プログラム。

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