- 業界
- 情報通信
- 職種
- 研究開発
- 予測テーマ
- その他
- 従業員規模
- 1~50名
2023年1月、ミーク株式会社が展開するNoCode IoT/DX Platform「MEEQ」とPrediction Oneは連携サービスを開始しました。「MEEQ」のサービス内容と満たすニーズ、Prediction Oneとの連携を行った背景、実際にMEEQとPrediction Oneを連携させるとできることなど、ミークCTO・小早川様、開発担当・加藤様、企画担当・内田様から、具体的に伺いました。
「MEEQ」は、IoT事業者様やIoTを活用したい企業様向けに、モバイルのデータ通信回線と、データ処理基盤を提供するサービスです。
MEEQは、MEEQコンソールとSIM、データ処理基盤で構成されており、特徴が3つあります。1つは、IoTに特化した使いやすい低価格のプランであること。2つ目は、わかりやすく直感的なコンソールであること、3つ目は、短期間で通信が始められることです。
例えばIoT事業者様ですと、1000枚や1万枚という大量の回線数を取り扱われていますが、MEEQはそれらをまとめて扱えるコンソールとなっています。また、PoCなどの場合には、1枚からすぐに始められるようになっています。
MEEQコンソールではSIMの発注、プラン変更、データチャージなどのいろいろなサービスオーダーがまとめてでき、SIMをグループ化して管理することもできます。稼働状況、通信量の把握も簡単です。
もちろんありとあらゆる業界への広がりを想定していますが、現時点で多いのはモビリティ系の事業者様です。例えば、タクシー配車サービスのデータ通信システム。クレジットカードのタッチ決済を利用して交通決済を可能にするサービス。これらの端末はタクシー、電車、バスなどの動くものであるため、モバイル回線が必要となり、MEEQを導入いただいています。
また、ゴルフ場のカートに付いているタブレットにもMEEQのSIMが使われていたりします。最近は、デジタルサイネージでの活用も増えていますね。
これらのサービスに活用するには、ただ回線をつなげばいいのではなく、閉域ネットワークを整備することが必要です。MEEQは、大手3キャリアを同時に一つの閉域に収容することが可能で、さらにMEEQのデータセンターからお客様のデータセンターやAWSに直接インターネットを介さずに接続することが可能です。これらは他社にはなかなか真似できないポイントだと考えています。
我々のお客様は、必ずしもITのハイテク企業ではありません。例えば門を製造・販売している会社様が、「門が空いている時間や、1日に何回開け閉めがあったなどをスマホで楽に確認したい」と考えたとします。開け閉めを感知することは、製品の一部として自社で実装することができるでしょう。
一方、そのデータをクラウドにアップロードして、スマホから見ることができるようにするところまでは、実装までにかなり距離があります。
このような会社が自社でソフトウェアやシステムを開発することなく、ニーズを実現するためにMEEQはあります。非IT企業でも簡単にIoTサービス、クラウドサービスを提供できるようにしたいという想いを込めて、我々は「NoCode IoT/DX Platform」を標榜しているのです。
今回MEEQとPrediction Oneとの連携は、この世界観を実現するための第一歩として位置付けています。Prediction Oneと連携することでユースケースが増えていくと考えているのです。
例えば、人数カウンターのIoTデバイスのデータを、MEEQを通してアップロードするのは簡単です。そしてアップロードされたデータを、Prediction Oneと連携することで、「今日は何人来た」などの時系列データが蓄積できるようになれば、未来の来店数を予測する高精度なモデルを作ることができると考えます。
MEEQのお客様ごとのデータベースと、Prediction OneをAPIで接続し、IoTデバイスからアップロードされたデータを自動的にPrediction Oneに連携できるようにしました。
学習そのものは事前にPrediction Oneで予測モデルを作成しておく必要がありますが、予測の日々の運用はデータの収集から予測までを連携して自動で実行できます。学習時の支援というよりは、運用フェーズが楽になるサービスだと考えていただけるといいと思います。
まず「店舗」をお持ちの会社様がターゲットになり得ると考えています。来訪者数や通行者数など、人流が重要なところでサービスを展開されている事業者様が、簡単に導入できるソリューションやテンプレートにして提供するのが最初の狙いです。
IoTからデータを取得したり通信したりする背景には、必ずお客様の実現したいニーズがあります。その手段として我々のソリューションを導入されるわけです。
これからPrediction One連携によるユースケースがどんどん出てくると思いますが、それらをもとに一般化し、サービスを充実化していきたいと考えています。お客様のIoT化、クラウド化をもっともっと簡単にしていくことを目指していきます。