- 業界
- 製造・販売
- 職種
- DX
- 予測テーマ
- 需要予測
- 従業員規模
- 1,001名以上
建材メーカーのYKK AP株式会社。窓やドア、カーテンウォール、エクステリア商品など開発・製造・販売を行っています。2021~2024年度の第6次中期経営計画では、中期事業方針にモノづくり改革の実現を掲げ、DXを伴う改革に取り組んでいます。AI技術を活用した業務プロセスのデジタル化などに取り組まれる中でPrediction Oneを導入された同社に対し、今回は生産本部DX推進プロジェクトの小川様、山田様、苗島様にお話を伺いました。
生産本部のDX推進プロジェクトに所属しております。こちらのプロジェクトは、デジタルを活用した業務プロセスの改革を進めていく役割をもつプロジェクトになります。
過去に他部署にて予測エンジンは使ったことがありましたが、当時のAIは精度に不安がありました。そのため新しいAIを使ってより精度を高めたいというニーズが出てきています。私たちの組織での導入はPrediction Oneが初めてで、精度についてはまさに検証中のところになります。
当社において、需要予測は勘と経験と度胸の世界でした。予測が属人化しており、担当者ごとに業務効率や精度に違いが出ていることに課題を感じていました。そこで、AIを活用しながら業務プロセスや予測精度を標準化していきたいと考え、私たち組織からプロジェクトとしてこのテーマに取り組むことを提案しました。
AIツールを検討していたチームからいくつかの製品について説明を受けた中の1つがPrediction Oneでした。決め手になったのは予測特化型のAIツールであること、価格がマッチしたことですね。
トライアル版をダウンロードしてすぐに直感的に動かせたのは非常に好感を持ちました。Prediction Oneのオンラインセミナーにも何度か参加させていただいて、ある程度の操作方法は理解しました。一方で、データを投入して結果は得られましたが、精度をどう上げていくか、自分たちだけでは時間がかかりすぎてしまうところがあったので、データサイエンティストによる支援をお願いすることにしました。
まずは、当社に蓄積されている建材商品の販売データを加工し、Prediction Oneに入れております。現状ですと、3カ月先の需要予測に取り組んでおりまして、まずはその範囲で精度を上げ、今後の展開につなげたいと考えております。
トライアル時点での誤差率は10%未満でした。現状ですと、Prediction One触っているのはプロジェクトメンバーに限られているので、今後は現場でオペレーションを行う担当者の予測とのギャップを検証していきます。
はい、当社のオペレーション担当者や、御社担当者様に聞きながら、トライアル時点では説明変数を4つ与えました。データサイエンティストの方にサポートいただきつつ、説明変数を増やして取り組んでいます。
<トライアル時の使用データ項目>
トライアル時点よりも、さらに細かい粒度で分析に取り組みたいと考えており、試行錯誤中です。例えば、これまでの中分類単位から、その下の粒度である小分類で分けたいと考えています。
今はまだ限られた商材のみで需要予測をしているため、可能な限り別の商材にも広げていきたいと考えています。また、今は月次予測に取り組んでいますが、日次での予測もしていきたいです。さらには時系列予測だけでなく、二値分類など、分析の幅も広げていきたいと考えております。