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タイガー魔法瓶株式会社
タイガー魔法瓶株式会社
業界
製造・販売
職種
マーケティング
予測テーマ
需要予測
従業員規模
1,001名以上

熟練社員の暗黙知をAI活用
「デジタルマッピング」の実現を推進

タイガー魔法瓶株式会社
タイガー魔法瓶株式会社
業界
製造・販売
職種
マーケティング
予測テーマ
需要予測
従業員規模
1,001名以上
  • 課題
    ■ 暗黙知の継承のため、ベテラン社員の業務をデジタルマッピング
    ■ 生産・販売計画・在庫の予測精度の向上と自動化
  • ポイント
    ■ プログラミングの知識がなくても活用できる
    ■ 独自開発AIではないため、コストを抑えることができる
  • 効果
    ■ 誤差率の低いモデルの作成
    ■ 予測精度の向上と他カテゴリの横展開、他業務へのAI展開を目指す

真空断熱ボトル、炊飯器、電気ポット、調理器具など生活用品の総合メーカータイガー魔法瓶株式会社。
「温もりあるアイデアで、食卓に新たな常識をつくり続ける」を企業理念に掲げ、「真空断熱技術」などをはじめとする高い技術力を強みに、独創性と信頼性を備えた調理家電製品の製造・販売を手がけておられます。海外に生産・販売拠点を設置するなどグローバル展開も推進されています。
今回は、Prediction Oneを導入した背景、具体的な活用方法などを伺いました。

AIを検討した経緯を教えてください

2023年に設立100周年を迎えるタイガー魔法瓶株式会社では、その先100年、さらなる成長を続けるための事業戦略として2017年に「Next 100」プロジェクトをスタート。
複数あるプロジェクトのひとつとして、AIによってお米の種類ごとに炊き分ける機能を搭載したIoT炊飯ジャーを製品化するなど取り組みを進めています。

さらにAI活用を進めるため、特にベテラン社員が定年を迎える前に、経験に基づいた業務ノウハウをAIによりデジタルマッピングすることを目指し、各種業務のAI化を検討。そのなかでまず候補に挙がったのが、PSI(生産・販売計画・在庫)の精度向上、予測の自動化でした。

Prediction Oneを選んだ理由は何でしょうか?

まず大手クラウド事業者が提供するAIサービスをひととおり検討したものの、社内にプログラムの知識があるメンバーがいないため、活用は難しいと断念しました。
コンサルティングを依頼し、開発を外注する方法もコストの観点から非現実的でした。そこで、専門知識がなくても使えるツールを検討した結果、Prediction Oneにたどり着きました。

今回はデータをクラウドにアップしないことを優先したいと考えていたため、PC単体で完結できる点がマッチ。コストも他製品よりかなり抑えられるほか、同じ日本の家電メーカーであるソニーが開発したことから、業務や社内の事情も似ており、使いやすいはずだと考えました。
操作も分かりやすく、プログラマーではなくても簡単に利用できることも魅力的であり、導入を決めました。

どのようにPrediction Oneを活用されていますか?

トライアル導入では、自社ECサイトの販売予測を実施しました。ある程度、誤差率の低いモデルを作成できましたが、ECサイトは立ち上げから間もなく、予測に活用できるデータが少ない。そこで本格導入では、安定的に需要のある製品をピックアップし、ECサイトだけではなく店頭での販売も含めた需要予測を行うことになりました。
自社の持つ販売実績などに、一般公開されている気象情報など複数のデータを加えて予測を実施。現在は、より精度を高めるべく、試行錯誤している最中です。

今後は、精度向上と他カテゴリの横展開を進めるのとあわせ、他業務含めた全領域へのAI展開を目指していきます。

 

Prediction Oneを使ってみて

Prediction Oneは投入データもCSV形式で分かりやすく、操作も簡単で、迷うことなく使えました。現在はデータを絞って分析していることもあり、1~2分ほどとかなりスピーディに結果が出ます。データの追加・変更や説明変数の調整をしながら何度も分析でき、試行錯誤もやりやすいと感じています。
また今回はコンサルティングもお願いし、追加すべき項目のアドバイスや分析結果の解説などをサポートいただいています。専門的な知識がなく、どういったデータを投入すべきか、どのデータが大きく影響しているのかなどの判断に悩むケースも多く、大変助かっています。

タイガー魔法瓶株式会社 
戦略マーケティングチーム

西川 亜惟子 様

ベテラン社員が退職する前に、その経験や知識をどう継承するかは経営課題のひとつです。以前は、人から人への教育で継承していましたが、暗黙知の正確な継承は難しいこともあり、これらの「個人知」をAIによりデジタルマッピングすることを目指しています。
AIで7~8割まで進めたうえで、人間が最終判断する流れがもっとも効率的ではないかと考えており、そのためのAI導入は今後も進めていく予定です。

タイガー魔法瓶株式会社 
取締役(ソリューション担当)

浅見 彰子 様

総合評価:4.6
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