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新機能

2022.10.07

デスクトップ版に説明変数の重要度表記ほか、予測簡易化のための複数機能が追加アップデート

 2022年10月7日よりAIの専門家でない現場担当者の方が簡単に分析業務を実施できるよう、「相関係数」の指標追加ほか、時系列予測をより簡単に行える機能アップデートを実施いたしました。

Prediction One

 昨今、様々な企業でDX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組みが活発化しています。DXを推進する上で、重要な要素のひとつとしてAIを用いたデータの利活用が挙げられます。しかし、データを収集し適切な意思決定を行うのは、AIの専門家でない現場社員が中心のケースがほとんどになります。

「Prediction One」は、ノーコードで非専門家でも簡単に予測が行えるAI予測分析ツールであり、多くの方にAIを活用いただけるようAIの民主化を進めてきました。しかしながら、ビジネス現場のお客様や、ソニーグループ内のヒアリングを進めると、予測結果の解釈、時系列予測などのビジネス活用領域において、ハードルが存在することが判明いたしました。
そのため、さらなるAI民主化を進めるべく、製品アップデートを実施し、一層ビジネスで活用しやすくするための機能改善と追加機能を提供いたします。

新機能一覧

1. 学習時に説明変数の関連度を表示させることでモデル作成の手間を軽減
AIはブラックボックスで理解できないため、ビジネスの現場で活用が難しいと言われますが、「Prediction One」では寄与度と呼ばれる予測する項目に対して入力項目がどの程度影響を与えているのか視覚的に表現した機能が実装されています。

今回のアップデートでは、ブラックボックスに対するさらなる改善を目的に相関係数(*1)の表示と予測項目に対して入力項目の関連度を表記させる機能改善を実施いたしました。機能改善によって、予測項目と入力項目のデータ上での関連度が可視化され、予測したい項目に対して入力項目の関連度が高すぎる場合、リーク(*2)の発生を防ぐことができるようになりました。

(*1)予測したい項目と学習させる項目(変数)との関係性の強さを指す。
(*2)本来考慮すべき事象が漏れている状態のことを指す。例えば、未来でしか手に入らない情報がモデル作成時に利用されている、もしくは予測したい項目と類似のデータが使われている場合を指す。

詳細画面から各入力項目の相関係数を確認することができます。

関連度が高すぎる(=予測項目と類似している)場合は、
関連度のバーが赤くなり、マウスオーバー時に警告が表示されます。

2. データ準備をよりわかりやく、時系列予測を簡単実施
未来の時系列予測において、学習用データから予測モデルを作成する際に、本来手に入らないはずのデータ(例えば、1週間先のWebアクセス数など)を利用してしまい、予測を行うタイミングで予測用のデータが用意できず、うまく予測が行えないとご相談をいただくこともあり、つまずきやすい部分となっていました。

そこで、学習用データからモデル作成を行う際に、予測タイミングに合わせて必要なデータ加工を自動で行う機能を実装いたしました。これによって学習用データを用意しボタンクリックだけで予測結果が自動生成されるため、より簡単に未来の時系列予測が行えるようになります。

販売数の履歴といった過去のデータから、1週間後の販売数を予測する場合、
外部の関連データも考慮して予測することができます。

自動入力が初めから設定されることでデータ加工が自動で実行されます。

3. エラーメッセージの詳細化、対応方法がより明確化
専門知識がなくツールに不慣れな場合、どうしてそのエラーが発生したのかよくわからず、対応方法がわからないまま分析業務が中断してしまうという声をいただいておりました。そこで、エラーメッセージ内に対応方法を記載したマニュアルへ遷移するリンクを表示することで、エラー時にどんな対応を取ればよいかわかりやすく表示いたしました。

エラー時にエラーとなった理由と対応方法について
マニュアルのリンクを表記しています。

4. データ準備機能の加工方法追加、より使いやすい機能にアップデート
2022年5月にリリースされたデータ準備機能ですが、使用頻度の高い加工方法が一部未実装であったため、加工できない処理があると別のツールで加工する必要がありました。また、多くのデータ加工方法があるなかで目的の加工方法が見つかりづらいというお声を頂戴しておりました。そこで、使用頻度の高い加工方法を追加し、加工内容をカテゴリ別に分類表示することでより使いやすい機能にアップデートいたしました。

加工方法別にカテゴリ分けを行い、
使用頻度の高い加工方法を追加アップデートいたしました。
(赤字が追加機能になります)

5. 「寄与度の詳細」の出力を画像だけでなくCSVでも出力、資料作成の手間を軽減
今まで学習したモデルの結果を画像として出力することは可能でしたが、値をデータとして出力することができず、関係各所へ説明資料を作成するのに時間を要するというお声を頂戴しておりました。そこで、画像だけでなくCSVでも出力可能にすることで簡単に資料としてもご利用いただけるようアップデートいたしました。

「寄与度の詳細」ページで「出力」ボタンをクリックすると、
画像で保存をするかCSVで保存をするか選択可能になりました。

6. 「お気に入り機能」によってどのモデル/データが重要か探す時間を短縮
予測モデルやデータ加工処理を多数作成していくと、どのモデルやデータが重要なものかわからなくなって探すのに手間が発生していました。そこで、作成済みの予測モデルやデータ加工処理に対してお気に入り登録ができるようになり、お気に入りのみ表示するフィルター機能を設けることで探す手間を短縮させることができるようになりました。

お気に入り登録されたモデルは「お気に入りのみを表示」に
チェックするとフィルターされる機能が実装されました。

なお、掲載している画像は開発中の画面イメージとなりますので実際の画面イメージとは異なる部分もございます。

ご意見やご感想をお待ちしております

引き続き「Prediction One」では、AIの専門家ではない現場担当者の方がAIを手軽に活用いただけるよう、機能改善や活用事例の情報発信を行うことで、AIの民主化に努めていきます。機能に関して皆さまからのご意見ご感想などございましたら、Prediction Oneの画面左下の「フィードバック」よりお気軽にお問い合わせください。

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