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- 101~300名
HOME > 導入事例 > サッポロホールディングス株式会社
黒ラベルやヱビスビールを代表にチューハイ、焼酎など幅広いラインナップを掲げるサッポロビール株式会社。親会社のサッポロホールディングスでは2022年3月に「全社員DX人財化」を目指すべくDX・IT人財育成プログラムが発表され、DX推進に取り組まれています。
さらなる現場DXを推進するためPrediction Oneを活用したスタートアッププログラムを導入し検証を開始いただいた背景を、サッポロホールディングスのDX企画部に所属されている常田様、森本様にお話を伺いました。
サッポログループ全体で取り組んでいる「全社員DX人財化」を推進していくため、全社的なDXの基盤構築や各部署から依頼される課題の解決が主な業務です。
まず、全社員を対象としたeラーニングをプログラム発表と同時期に行いました。その後、より専門的な内容を学んでもらうために「サポーターステップ(※1)」を設けたところ、公募で約600名の社員が集まりました。さらに、そのうち約150名は「リーダーステップ(※2)」の「DXビジネスデザイナー」「DXテクニカルプランナー」「ITテクニカルプランナー」の3分野に分かれより高度な専門研修を受講しました。
現在はリーダーステップの研修を修了したメンバーが、社内に散らばる課題の解決に向けて企画の立案・実行を行っている状況です。いままで180件以上の企画が立案されており、その企画をどうやって解決させるかツールをはじめ手段を検討している段階になります。
一番の決め手は「UIが見やすく、使い勝手がいい」という点でした。分かりやすく使いやすいという点が、AI初心者の社員でも簡単に使えると感じたポイントになります。また、PoCで利用した際に、リッチな機能をもつ他のAIサービスと比べ精度も遜色なく、コストパフォーマンスがよいと考え、導入、検証を開始いたしました。Prediction Oneは「現場の社員が自分たちでモデルの作成ができる」と感じさせてくれるような使い勝手の良さを感じました。
また「スタートアッププログラム」では動画チュートリアルの提供やデータサイエンティストとの技術支援ミーティングがあり、伴走して支援いただける点が魅力でした。社員にはPrediction Oneというツールを通して、「課題をデータサイエンスの側面から捉え、どのように解決していくべきか」を学んでほしいと考えています。
3つのテーマでPoCを行いました。「営業の売上予測」「商品開発の予測」「商品カテゴライズの予測」です。
「営業の売上予測」については、過去の売上や出荷数のデータを基に売上予測に取り組み、「商品開発の予測」については過去の開発データを基に製品を作る過程で最適な設計パラメータの値の予測を行いました。また、「商品カテゴライズの予測」については過去に手作業でカテゴライズした結果を学習データとして用いて、商品名から一定のカテゴリに分類することで、カテゴリごとの売上可視化を行いました。
予測分析についてその結果は、「ベテラン社員が出す予測結果より見劣りするものの、新人社員の予測結果より精度が高い」という結果になりました。まだPoC段階で予測精度の向上には改善の余地はありますが、将来的に現場でも活用できそうだと考えております。
弊社では様々な事業を行っていますが、特にサプライチェーンの分野でのDX推進がカギだと考えています。これまで人の手でやっていた業務にAIを活用してより高度化・効率化に取り組んでいきます。まずはAI初心者にもわかりやすく、使いやすいPrediction Oneを活用してDX・IT人財の育成に取り組んでいければと思っております。
様々な職種の人がバラバラに行っていた業務の標準化、そしてそれらの精度向上にはAIがなくてはならないものだと感じています。
まずは、前述したDX・IT人財育成プログラムで「リーダーステップ」を受講した社員を中心に「データサイエンスという側面から課題を解決する」ということをPrediction Oneを通して習得してもらい、各現場で周辺メンバーへ共有し、DXを推進してほしいと考えています。その中からより専門的な分野を目指す人が増え、全体的なボトムアップにつながればと期待しています。